1984~ジョージ・オーウェル

1984 読書

どもども、ゆとりです!

この記事で①わかること、②得られるもの、③活用方法は
①本の情報
②物語の概要(※ネタばれ含みます※)、ゆとりの感想
③興味をもって自分でも本を読む、ゆとりの感想と比べていろいろな意見があることを楽しむ
→心の栄養にする!
です。
ジョージ・オーウェルさん作、田内志文さん訳「1984」について
つらつらと情報やら感想やら考察やら書いていきます。

情報

基本情報

タイトル:1984
著者:ジョージ・オーウェル
翻訳:田内志文(たうちしもん)
発行:KADOKAWA 角川文庫
文庫判:496ページ
初版年月日:2021年3月25日
書店発売日:2021年3月24日
解説:内田樹

著者紹介

ジョージ・オーウェル
作家、ジャーナリスト。
イギリス統治領インド生まれ。
名門イートン校で学んだ後、ビルマの各地で警官として勤務、職を辞して帰国。
ロンドンとパリで放浪生活を送りながら1933年に初の著者『パリ・ロンドン放浪記』を刊行。
スペイン内戦時には民兵の一人として参戦、
後年そのルポルタージュ『カタロニア賛歌』を発表。
執筆を続け名声を受けたのは寓話『動物農場』(1945年)であった。
1949年に刊行の本書は「反全体主義のバイブル」「20世紀最高の文学」として名高い。
1950年、ロンドンで死去。

田内志文
1974年生まれ。
主な訳書にコナリー『失われたものたちの本』(創元推理文庫)、
エイヤヴヤード「レッド・クイーン」シリーズ(ハーバーBOOKS)、
コルファー「ザ・ランド・オブ・ストーリーズ」シリーズ(平凡社)、
シェリー「新訳 フランケンシュタイン」(以上、角川文庫)他多数。
元スヌーカー選手。

参考:文庫本表紙裏より

あらすじ

「ビッグ・ブラザーが見ている」
党があらゆる行動を監視し、言語も思想も管理された近未来世界。過去の捏造に従事するウィンストンは記憶と真実を留めるため、密かに日記を書き始めた。若い娘ジュリアから意外な愛の告白を受け逢瀬を重ねる中、伝説の反逆組織の男に声をかけられ、禁断の本を入手する。だがそれは恐るべき未来への扉であったーーー圧倒的リーダビリティの新訳で堪能するディストピア小説の最高傑作。

参考:文庫本裏表紙より

ゆとりの感想と考察

3部構成となっていて、特に1部は俯瞰的目線から説明口調の文章が続きます。
この物語の世界観を淡々とナレーションかのような文が多く、
序盤は少し難しく退屈に感じるかもしれません。
しかし!ぜひこの序盤の読みにくさを乗り越えて最後まで読んでいただきたです!!!

「テレスクリーン」といったもので常に監視された、縛られた生活が当たり前の世界。
しかも、行動を監視しているのではなく、
行動から表情から、その人の思考を監視しているのです。
人は行動の前に必ず思考があります。
その行動の大元になっている思考を監視されている窮屈さが描かれています。

主人公ウィンストン目線では、この監視社会に違和感を持ちながら、
生活していました。
監視の目をくぐり抜けて、色々な思考をめぐらせます。
しかし、こんな人はマイノリティ(少数派)。
だいたいの人は
監視されている状況になんの違和感もなく、
過去発表したこと、記録と矛盾していても、
新たに政府が出す情報を疑うことなく、
常に入ってくる情報を鵜呑みにして信じられるのがマジョリティ(多数派)。
マジョリティが正しいとされていて、
主人公は自分がおかしいのではないかと、思うほどでした。
まずこの点から、今の世界にも言えることだけど、
どんなことも状況もマジョリティが正しいと認識がある恐ろしさを感じました。
よく考えれば、
「マジョリティの考え」
=多くの人にとっての当たり前の価値観
=正義
となっているのは考え直さなくても、
私たちの暗黙の了解ともいえる思考だと思っています。
しかし、当たり前の価値観が本当に正しいのか、疑問に思えるきっかけになりました。

もともと海外小説ということもあるけれど、
それでも表現言語が体系的に感じます。
それは、この物語で思考を監視していることから、
人々から「思考力」を奪い、表現がAIのように堅くなっていることを
表しているのではないかと思いました。
人の思考を監視することで思考力が奪われ「言語」までも奪われていくのだと考えざるを得ません。

この物語のマジョリティは政府が発表した情報をどんなものでも受け入れることから、
自分が信じている、自分にとって都合の良い情報は信じる
といった点が現代社会のSNSの利用に似ていると思います。
これに加えて、SNSでは
自分にとって都合の良い情報しか取りにいかない
といった怖さがあります。
この物語の世界を怖く感じて読んでいましたが、
実際は「テレスクリーン」がなくとも「SNS」によって監視され、
マジョリティからはみ出せば、叩かれ自身の思考は「悪」だとされることから、
リアルでも「思考」の監視が行われ、情報の真実性関係なく、
信じたい情報しか信じられないくらい、
思考行動が操作されているのでは、
と恐ろしく思えてきます。

あとがきと似たようなことを言いますが、
ジョージ・オーウェルさんは、
SFの世界を説明的に、リアルに描くことで、
そのような世界になることの恐ろしさを発信し、
世界が「思考の監視社会」になることを阻止したかったのではないか、
と思いました。
私は今の社会は「思考の監視社会」に両脚の膝まで浸かっているくらいまでの危機感があります。。

より多くの方に。思考が失われる前にぜひ読んでいただきたいです。
そして今の社会の在り方と照らし合わせながら、自由に、自分の感情でたくさん考えに考えていただきたい、1冊です。

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